2012年04月10日

男性は暴れて女性は食べる

REM睡眠で夢を見てるときは、
体が一緒に動かないように筋肉が弛緩しています。


夢と一緒に体が動いてしまっては大変。
夢では、実際にからだや頭を使っているときと、
同じ場所の脳が活発になります。


脳の中だけで完結しなければ、
どんな行動をするかわかりません。


しかし、筋肉が弛緩しないで体が動いてしまう病気があります。


REM睡眠行動障害という病気です。


この病気には、
様々な行動障害があります。


代表的なのは、夜中に怒鳴ったり、
壁やベットパートナーを殴ってしまうなど
深刻な症状です。

もちろん本人は何も覚えていません。


この病気は、男性に多くみられます。


同様の病気に、
睡眠関連食行動障害という病気があります。


これは、
眠っている間に冷蔵庫や棚からお菓子などを探して
食べてしまうというもの。
簡単な料理をして食べてしまうことも
あります。


この病気は、女性に多くみられます。



男性は、暴れて、女性は食べる。


男女の脳の違いを示した現象です。


※どちらの障害にも、
ちゃんとした治療法があります。


  

Posted by ActiveSleep at 08:47Comments(0)

2012年04月09日

うつぶせでよだれは大切!

うつぶせで眠っていると、
よだれを垂らして​しまうことが…。


びっくりしてはっと目覚めることがありますよね。



でも実はこれ、体内で増殖した菌を排出する大切​な働きなのです。
体内にたまるよだれや痰は、
吸い込んでしまった大気中の菌を
外に出すためのもの。


この痰を吐き出さないということは、
生たまごを37度(体温)の夏の​暑い部屋に置いている状態と同じなのです。
菌はどんどん増殖することは想像できます。


仰向けに寝ていると、
このよだれや痰が、
いつも器官と食道の間をいったりきたりしている状態。

誤嚥性肺炎のリスクが高まります。


菌を外に出せないと、
疲労や風邪、治​癒力の低下を招きます。


私は、病院で、自分で痰が出せなくなった患者さんの
痰を、ろっ骨を動かして誘導して排出する仕事をしていました。


出るものは出さなければ。


排泄は大切です。  

Posted by ActiveSleep at 17:16Comments(0)

2012年04月06日

夢の続きは見れる

夢を見ているときは、
脳の知覚系と運動系が働きます。


知覚系が働くと、実際には何もなくても
知覚(幻覚)し、物を触ったり、においをかいだりします。


運動系が働くと、
夢の中で走ったり話したりします。


これは遺伝プログラムの実行作業です。

あらかじめプログラムされていることに、
実生活で体験したことをアップデートしているわけです。


この作業中は、邪魔が入らないように
厳重に感覚をブロックします。

外部の感覚、つまり目覚まし時計の音が
脳に入らないように遮断し
脳の中だけの作業です。


脳の中だけでは、面白く幸せな感覚と運動の
世界が繰り広げられています。


そんなとき、
目覚ましが鳴ります。

強引にブロックを打ち破って
脳に入ってきます。



目覚ましがなっても夢の続きがみたい。
そんなときは、夢に集中すると続きが見れます。


とくに、夢で見た映像をイメージします。

すると、夢の作業は再開できます。


楽しい夢の場合は、
寝坊しても気分は幸せです。  

Posted by ActiveSleep at 07:58Comments(0)

2012年04月05日

眠るための映像

眠れない人は、
入眠時心象を使いましょう。


目を閉じてみましょう。
1分~3分ぐらいすると、
もやもやっと関係ないことが浮かんできます。


セミナーで皆さんにやっていただくと、
目を開けた時にこんなことをおっしゃいます。

「サッカー日本代表の本田選手とバスに乗っていました」
「レストランでタオルを注文していました」
「トランプの兵隊が大勢線路を渡っていました」

などなど。

なんとも非現実的で、
しかもちょっと楽しい映像です。


この映像のことを
入眠時心象(にゅうみんじしんしょう)と言います。


実はこれ、
脳が、外部の刺激を遮断して自身を眠らせるために
見せている映像なんです。


脳は、睡眠中の作業を始めるために、
外部の音や感覚を遮断します。


そこで、このシステムをうまく利用しましょう。
映像が浮かんできたら、とくかく集中します。


途中で注意がそれると、
考えごとをしてしまったり、
この映像が消えてしまいます。

すると、脳は覚醒してしまうのです。

眠れない人は、
何としてもこの映像を捕まえるように
集中してください。


すると、自然に眠りに入っていきます。


入眠時心象は夢と違い、楽しいものが多いです。  

Posted by ActiveSleep at 08:04Comments(0)

2012年04月04日

新幹線で不眠?!

脳の中にある自前の睡眠薬メラトニンは、
光を感知すると分泌が減ります。


夜は暗くなって分泌が増えるので、
自然に眠くなるわけです。


従来は、強い光(2,500ルクス以上)で減ると考えられていました。
(曇りの日に窓の外を見ると、
2,000ルクス程度です。)

しかし、

最近の研究では、家庭の照明300ルクス程度でも30分以上あたっていると
メラトニンが減ることが明らかになっています。


そういえば、
新幹線出張の日は、帰宅後なんだか寝付けないことが
ありませんか?

実は、新幹線の車内
が500ルクス以上だからです。


そこで、
私は、新幹線で出張するとき、
帰りには、ブルーライトカットのメガネを
かけてみています。

最近は、ブルーライトカットのメガネでも
5,000円代で購入できます。

その効果は、
今のところ帰宅後に以前のように
寝つけないことがないので、
結構いいかもしれないです。  

Posted by ActiveSleep at 08:07Comments(0)

2012年04月03日

寝つけないのは悪いこと?

寝つけない夜は、気持ちが落ち込みます。

物事をどんどん悪く考えてしまい、
関係ないことまで悪いことに。

だんだんエスカレートして、
自分の生い立ちまで否定してしまうことも。


そもそも寝つきが悪いことは、
そんなに落ちこむようなことなのでしょうか?


こんな実験があります。


眠る前にDVDを観ると寝つきが悪くなるか。
大学生86名を対象に実験されました。

もともと、眠るのに30分以上かかる、
いわゆる寝つきが悪い群と、
そうでない群に分けて、比較しました。


その結果は、
寝つきが悪い群は、
DVDを観ると眠れなくなりました。

寝つきが良い群は、
影響がありませんでした。


この研究から、
寝つきが悪い人は、脳を覚醒させる神経の
活動が高まりやすいことが示されています。


覚醒系が働きやすいのは、
何も悪いことではありません。

むしろ、特性と言えます。
少ない情報で多くのことを感じることが
できますし、物事を関連付ける能力に
たけています。


大切なのは、自分の特性を知ることです。



覚醒系が強い人が、
眠れないからと言ってDVDを観ようとしてしまう
ことがまずいんです。

自分の特性に合った行動をとれば、
何も落ち込む必要などないということですね。  

Posted by ActiveSleep at 07:54Comments(0)