2013年12月24日

睡眠中に歩き回る睡眠時遊行症とは

こんにちは。
作業療法士の菅原洋平です。

子どもが夜寝ているときに
突然起きて歩き出すことがあります。

神霊現象かと思ってしまうかもしれませんが、
これは睡眠時遊行症。

脳が急速に発達している途中では、
大脳は眠っているにも関わらず、
自動化された運動がまとまって出力されることが
あります。

例えば、
むくっと起き上がって、
着替えて歩いて玄関に行って
靴を履いて外に出るなんてことも。




この現象は
歩き始めたら見られ
4~8歳がピーク。
成人でもまれにみられることがあります。

周りにいる人が、
無理に制止すると
暴れることがあるので
落ち着いて見守れば大丈夫です。

この現象が見られたら
何か問題があるとかいうことではなく、
脳が発達していけば
だんだん見られなくなっていきます。

知っていれば、
落ち着いて対応できますね。


睡眠は、
実に多彩な現象があります。

おかげさまで好評をいただいております
「仕事力が上がる睡眠の超技法」 (祥伝社)

こちらでは、
睡眠と病気や体調不良との関係を
整理し、予防するためのちょっとしたコツを
紹介しています。


楽しみながら
日々の生活にお役立て
いただきたいです。

  

Posted by ActiveSleep at 16:04Comments(0)

2013年12月17日

なぜ過去好きだった人はキレイになる?

おはようございます。

作業療法士の菅原洋平です。



人の記憶って

勝手に飾り付けされることがあります。



過去の好きな人がどんどん美しくなったり。





ヒトの記憶は、

経験した行為のレパートリーが

脳内で分類、整理され、

必要なときに再構成されます。



記憶はよく

「引き出し」という比喩をされますが、

引き出しのように一か所にしまってある

わけではありません。





常にそのとき必要な情報が

再構成される。

つまり、

思い出される内容は

絶えず変化するのです。





孤独を感じたときは

好きな人が美しく再生される。



人間の記憶は

そんな柔軟性を持っています。



これは、脳が

私たちに記憶を再解釈する機会を

与えていると考えられます。



実はこれ、

経験が時間経過で成熟する仕組みです。



年齢を重ねて、

「やっとあのときのことが理解できた」とか

「今になった思い出すといい思い出」とか

記憶が変化することがありますね。



人間の記憶は不正確ですが、

その不正確さは、私たちを日々成長させているのです。





記憶の仕組みに基づけば、

相手に答えを求めるときは

投げかけてから間をあけてみるのが

よい方法ですね。





脳の仕組みが分かると

毎日がもっと楽しくなる!



「クセ活用術」(日刊いーしず)



こちらでは、

私たちの何気ないクセを通して

脳の仕組みを活用する方法を紹介しています。







おかげさまでベストセラーになって

「あなたの人生を変える睡眠の法則」(自由国民社)



こちらでも、

睡眠を通してあなたの脳をもっと活かす方法を

紹介しています。



毎日の充実に、

ぜひ、お役立てください。

  

Posted by ActiveSleep at 09:25Comments(0)

2013年12月16日

短眠で脳が委縮する!?

おはようございます。

作業療法士の菅原洋平です。





睡眠時間を削ると何か悪いことが起こるのでしょうか。

実は、睡眠不足で脳が委縮することが

指摘されてきています。



【睡眠不足で脳が委縮!?】



睡眠中は、

DANなどの蛋白質を整理しています。

まずは自分で整理をし、

その後残ったものは、

分子シャペロンの介在で

パタパタと折りたたまれます。



そして

最後に残ったものは

不要なタンパク質をして

分解される・・・



はずなのですが、

この作業が追いつかずに
分解に失敗したタンパク質は

異常タンパク『アミロイドβ』になります。

アミロイドβは、

海馬を中心に

神経細胞を破壊するので、

アルツハイマー病の原因物資とも

考えられています。





【睡眠の絶対量を増やす】



ただ睡眠を削るだけで

脳が委縮してしまうのは、

恐ろしいことですね。

でも、忙しい生活の中で

まとまった睡眠時間を確保することは

大変です。

そこで、

睡眠を1時間や30分単位で考えず、

時間に余裕のあるときは、

5分でも10分でも

就寝を早めてみましょう。

1日15分の早寝を

1ヶ月続けると、7.5時間睡眠をかせいだことに。



このように

睡眠の絶対量を増やして

脳の委縮を防いでいきましょう。





睡眠不足は、

五大生活習慣病のリスクを高めます。


「仕事力が上がる睡眠の超技法」 (祥伝社)

こちらでは、日常のちょっとした工夫で

病気を予防する方法を紹介しています。






不規則な生活の方ほど読んでいただきたいです。

睡眠を整えて、仕事力をアップしましょう!



  

Posted by ActiveSleep at 10:00Comments(0)

2013年12月10日

ラベンダーでも嫌な記憶だと眠れない

こんにちは。

作業療法士の菅原洋平です。




匂いと睡眠の関係って

分かりそうでなかなか難しいです。







1つの種類でもたくさんの香気成分から構成されるので、

気候や育成場所によって成分が異なる香りを

科学的に検証することは難しい。




睡眠もまた、複雑な生理過程が

混在した現象です。




匂いと睡眠。

これはどちらも単純な現象ではないので、

曖昧なもの同士の作用から

法則性を見出すのが

難しいのです。










【眠ってしまったら匂いを感じない】




匂いは、

眠り始めのみに作用し、

眠ってしまうとほとんど感じないことが

知られています。







つまり、

アロマポッドなどを

睡眠中にたき続ける必要はない、ということ。




アロマを変えるために

途中で起きるという方のお話を

伺うこともありますが、

ずっと香っている必要はないので

気になって逆効果になることもあります。










【嫌な思い出と結びついたら嫌な匂い】







また、

学習された記憶が連想して眠れなくなる

精神生理性不眠では、

例えば、

鎮静効果があるラベンダーでも

過去の体験を連想させて

睡眠を妨害することがある。




一般に睡眠に良いとされている匂いが

全ての人に良いとは限らないので

ご注意を。




匂いは記憶と強い関係があるので、

良い思い出やぐっすり眠れていたときに

かいでいた匂いが

その人にとって睡眠に入りやすい

匂いになるということも、

知っておきましょう。







匂いを睡眠導入に使うならば、

寝室に入った最初の一瞬香れば

要は足りています。







過度に匂いに頼らずに、

睡眠の力を鍛えたうえで

楽しめるようにしましょう。




  

Posted by ActiveSleep at 15:16Comments(0)

2013年12月09日

風邪をひいたら3ステップで不眠を防ぐ

おはようございます。

作業療法士の菅原洋平です。



寒くなってきましたね。

この季節、風邪をひいたことをきっかけに

不眠になる方が多いです。





それは、風邪をひいてしまうと、

質の良い睡眠をとるために

やってはいけないことを

やらなければならなくなってしまうからです。



やってはいけないこととは、



①寝床に眠りに関係ないものを持ち込む



②眠っていないのに寝床にいる



③起床時間がバラバラ




作業療法士 菅原洋平のブログ


そこで、

風邪が治ったら、

睡眠のリズムを立て直すことも

忘れずに実施しましょう。



睡眠のリズムを整えるには

次の3つのステップで。







【睡眠を整える3ステップ】



ステップ①

寝床に持ち込んだ眠りに関係ないものを排除する





ステップ②

眠っていないのに寝床にいない





ステップ③

平日と休日の起床をそろえて、15分でも早寝をする







この順番で実行すれば、

無駄に不眠になってしまうことはありません。





体調を崩したら、

睡眠3つのステップで

元気に活躍しましょう。








おかげさまで好評をいただいております。


「仕事力が上がる睡眠の超技法」 (祥伝社)




こちらで、

睡眠を整える3ステップを

くわしく紹介しています。






不規則な生活の方ほど読んでいただきたいです。

睡眠を整えて、仕事力をアップしましょう!







スクール形式で睡眠を学んで




確実に自分の睡眠を改善する。




スリープスクール第4期 も募集中です。




皆さんのご参加をお待ちしております。










お問い合せ先は、





ユークロニア株式会社東京オフィス
03-5563-5153
会社ホームページはこちらhttp://activesleep.net/

  

Posted by ActiveSleep at 10:39Comments(0)

2013年12月06日

本日発売の電子書籍です

本日、電子書籍が発売されました。



『睡眠、仕事すべてのパフォーマンスを上げる体内時計の3つの法則』



Amazon
http://www.amazon.co.jp/dp/B00H43V794/

楽天kobo
http://rakuten.kobobooks.com/ebook/睡眠-仕事すべてのパフォーマンスをあげる体内時計の3つの法則/book-WKG-GocpPESDG_ZM_gofog/page1.html?s=6uM5k6Aq8E2HQ2zl_BE1ww&r=1




忙しくて本を読む暇がない方や、

海外駐在で本が読めない方の

コンディション管理にお役立ていただけたら

うれしいです。



この本は、

当ブログで書かれている内容を軸に、

時間がない方でも

脳と体の機能を促進させて

体調を管理する方法を

くわしくご紹介しています。



毎日の充実に、

ぜひ、お役立てください。



菅原洋平



  

Posted by ActiveSleep at 10:04Comments(0)

2013年12月06日

脳にとっておいしいと美しいは同じ

おはようございます。

作業療法士の菅原洋平です。





きれいに盛り付けられた料理は

目で味わうと言われます。



おいしいお菓子を食べたときの脳の働きを調べた研究では、

前頭葉眼窩部が活発になりました。



しかし満腹なときに同じおいしいものを食べても

この部位は活発にならない。



つまり食べることや味に反応しているのではなく、

「おいしさ」を感知する部位だということが明らかに。





この部位は、

美しい絵画や写真を見たときにも

活発になることが知られています。





「おいしい」と「美しい」は脳内で結びついます。





前頭葉眼窩部は、

障害されると「発動性」がなくなる。



発動性の障害は、

意欲以前に食べるなどの

生命を維持する活動すらしなくなってしまうこと。





私たち人間が豊かな感性をもつために

重要な部位ですね。





自分の好きなもので囲まれた部屋で

食べたものはよりおいしい!



美しい環境をつくりながら、

おいしいものを食べる時間を

大切にしたいですね。









おかげさまで好評をいただいております。


「仕事力が上がる睡眠の超技法」 (祥伝社)




これまで生体リズムを使って睡眠を整えるというアプローチで、

普遍的な現象を中心に執筆させていただいてきましたが、

今回は、簡単に確実に睡眠を変える3つのステップをご紹介。



不規則な生活の方ほど読んでいただきたいです。

睡眠を整えて、仕事力をアップしましょう!





スクール形式で睡眠を学んで


確実に自分の睡眠を改善する。


スリープスクール第4期 も募集中です。


皆さんのご参加をお待ちしております。




お問い合せ先は、


ユークロニア株式会社東京オフィス
03-5563-5153
会社ホームページはこちらhttp://activesleep.net/
  

Posted by ActiveSleep at 09:41Comments(0)

2013年12月02日

事故が多い人は眠気が判断できない!?

こんにちは。

作業療法士の菅原洋平です。





眠気には慣れの現象があります。





眠気と交通事故事故の研究では、

交通事故を1回起こした人より

2回起こした人の方が眠気を過小評価したと。







つまり、事故が多い人ほど

自分は眠くないと判断する傾向が示唆されています。





別の研究では、

睡眠不足が1週間以上続くと

自分が眠いかどうか正しく判断できなくなることが

明らかになっています。







【眠くなるの前に目を閉じる】



そこで、眠気の有無にかかわらず

何かを始める前に1分でも目を閉じてみましょう。



運転や会議を始めるときは、

何らかの操作が入ることで脳は覚醒し、

眠気が一時的にマスキングされます。



すると、

開始した15分後ごとに眠くなることが。



眠気を除去する方法は、

眠る以外にはありません。





ポイントは、眠くなる前に

眠っておくこと。



先手を打って仮眠をとり、

蓄積した睡眠物質を分解すれば、

脳は正常な判断ができます。



主観的な気分に任せず、

客観的に眠気対策をしていくことで

自分も会社もリスクを軽減することができます。










「仕事力が上がる睡眠の超技法」 (祥伝社)




こちらでは、簡単に確実に睡眠を変える3つのステップをご紹介。




不規則な生活の方ほど読んでいただきたいです。

睡眠を整えて、仕事力をアップしましょう!









スクール形式で睡眠を学んで

確実に自分の睡眠を改善する。

スリープスクール第4期 も募集中です。

皆さんのご参加をお待ちしております。






お問い合せ先は、





ユークロニア株式会社東京オフィス
03-5563-5153
会社ホームページはこちらhttp://activesleep.net/
  

Posted by ActiveSleep at 11:22Comments(0)