2014年01月27日

眠ると悩みが消えるメカニズムとは

おはようございます。

作業療法士の菅原洋平です。





悩んだときは眠るのが一番!

というのは本当でしょうか?



以前、週刊ポスト「現場の磁力」で

このことについてお話しさせていただいたことがあります。



睡眠中に、約90分おきに出現するレム睡眠。



レム睡眠には、

感情を記憶に定着させつつネガティブな感情をそぎ落とす

役割があることが明らかになっています。





プレッシャーがかかると

夢を見ることが増えませんか?



「明日人前でスピーチをしてもらいます」と伝えられた人は、

その晩の睡眠中は、

レム睡眠が増えます。



これは、

レム睡眠を増やして

感情を整理しているということ。





レム睡眠後には、

ネガティブな反応が減り、

逆にポジティブな反応が増えるのです。



この働きは、

仮眠でもみられることが明らかに。



仮眠をした研究でも、

ネガティブ反応が減ってポジティブ反応が

増えていました。





レム睡眠を経るたびに、

嫌な感情はそぎ落とされて、

必要な記憶だけが残っていくということです。









嫌なことがあったら

積極的に目を閉じれば

頭も気分もスッキリ!





せっかく脳にそなわった機能ですから、

十分に活用したいですね!







今週金曜日の1月31日に

新刊が発売されます。



『ここぞというときに力が出せる睡眠の3鉄則』(主婦と生活社)



40歳代以降の方に向けて、

無駄な情報をそぎ落とし、

睡眠の質を高めるために

本当に必要な情報だけを「ぎゅっ」と

凝縮した内容になっています。



睡眠で悩むご家族にも

お役立ていただけるはずです。





『仕事力が上がる睡眠の超技法』(祥伝社)



こちらでは、

睡眠を促進させる脳のスイッチ5つ

・ノルアドレナリン

・アセチルコリン

・セロトニン

・オレキシン

・ヒスタミン



を使いこなすちょっとした習慣を

ご紹介しています。





ぜひ、お役立てください。
  

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2014年01月23日

瞬きはひらめきのもと!

おはようございます。

作業療法士の菅原洋平です。





瞬きをすることは

とても大事なことです。



目を潤すには1分に3回瞬きすれば十分。

なのに、

私達は3秒に1回瞬きをします。



ということは、

瞬きには、目を潤す他にも重要な役割が

あるということです。





脳内でドーパミンが増えると瞬きが増えます。



例えば、

たばこを吸っている人を見ていると、

瞬きが増えています。



ドーパミンが減ってしまうパーキンソン病などの

神経疾患の方は、

瞬きをあまりしません。







瞬きが多いと、

相手はその人をあまり信頼できないと思う傾向があります。





アメリカでは、

選挙演説中の瞬きの回数を数えて、

どちらが候補としてふさわしいかを

分析されることもあります。



議論をしているときに、

劣勢になっていると瞬きが増えることから、

リーダーにふさわしいかどうかを

見極めるというわけです。





また、

瞬きには、相手の瞬きとタイミングが合う

同期作用があります。



一緒に話をしている人と、

瞬きのタイミングが一致するのです。





そういえば、

やたら瞬きが多い人や極端に少ない人と

話をしたときに、結構疲れた経験があります。



瞬きのタイミングが一致すると、

相手に対して好感をもつということです。





さて、

瞬きのもっとも重要な役割は、

脳内の情報整理だと考えられています。



瞬きをすると、

脳は、デフォルトモード神経回路が働きます。





外からの情報を遮断し、

脳の中にたまった情報を整理しているのです。



デフォルトモード神経回路は、

ぶらぶら散歩しているときや、

食事をしているときに働きます。



皆さんは、

ぶらぶら散歩しているときに、

アイデアをひらめいたこと、ありませんか?





デフォルトモード神経回路は、

ひらめきの役割があるのではないかと

考えられており、今、非常に注目されています。





瞬きは、

情報を整理してひらめきを生み出すために

重要な働きをしていたのです。





もし、会話中に、

相手の瞬きが増えたら

自分がしゃべりすぎかもしれません。



ちょっと間をあけて

デフォルトモード神経回路を使わせてあげれば、

お互いの理解度が増しますね。





「あなたの人生を変える睡眠の法則」(自由国民社)



人間の生理現象の仕組みが分かると、

活用できることがいっぱいあります。



こちらは、

睡眠を活用してパフォーマンスを高める

4-6-11の法則をご紹介しています。



『誰でもできる!「睡眠の法則」超活用法』(自由国民社)



こちらは実践編。

「とりあえず今を改善したい!」という方は、

実践編から読んでいただけると良いと思います。





毎日に充実に、

ぜひお役立てください。

  

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2014年01月10日

フリーアドレスで脳の飽き性が治る!?

こんにちは。

作業療法士の菅原洋平です。







新しい趣味にチャレンジするけど続かず、

しばらくするとまた新しいことにチャレンジしたくなる。




新年を迎えて、

気分の盛り上がりとともに、

少々浮き足立ってしまうこともあるかもしれません。




仕事でも趣味でも、

情熱を燃やしていたはずなのに、

急に飽きてしまって、

他のことを始めたくなるということは、ありませんか?




「私は飽き性なのかも・・・」




と悩む前に、

脳の仕組みを見てみましょう。







【新奇性追求遺伝子が強いと飽きやすい!?】




新しい刺激を受けると、

脳には、期待感をつくるドーパミンが増えます。




しかし、

新奇性追求遺伝子が強い方は、

このドーパミンが慢性的に消耗してしまっているので、

断続的にドーパミンが放出されないと

満たされない。




満たされなく、

新しいことを探し続けてしまうことに。




他人から見ると、

落ち着きがないように

見えてしまうこともあります。







【フリーアドレスで飽き性を克服!】




チャレンジに飽きてしまうのは、

新しい刺激の効果が長く続かないため。




ならば、

新しい刺激が常に入り続ける環境に身を置くと、

気分は安定して、

集中できるようになります。




飽き性で、

パフォーマンスにムラがあると思う方は、

フリーアドレスで仕事をしてみてはいかがでしょうか。



席が決まっていない環境で仕事をすると、

毎日ちょっとした新奇性があります。



このちょっとした新奇性が断続的に与えられると、

逆に脳は安定します。




【2014年こそ、自分を変えたいという方へ】




2013年、満足いく結果を残せましたか?

2014年こそ、自分を変えよう!

そんな思いを実現する方法は、

日常のちょっとした習慣にあります。



当ブログでご紹介している、

脳を使いこなすちょっとした工夫が

セミナーになりました。



「無敵のライブセミナー」





≪開催概要≫
日 時 平成26年1月22日(水)

19:00~20:30(受付時間18:30~)


会 場 B-nest 静岡市産学交流センター6階プレゼンテーションルーム
静岡市葵区御幸町3番地の21 ペガサート 6階


定 員 50名


参加費 3,000円




◆お申込みについては、


下記の内容をお書き添えの上、次のメールアドレスまでお知らせください。
メールアドレス happydolphin2010@gmail.com (担当望月宏笑)


①セミナー名 ②氏名 ③屋号・会社名等・業種 ④住所 ⑤電話番号







3人のビジネスコンサルタントが出す解決方法と、

脳の仕組みを使った解決方法が対決するユニークな企画です。




ぜひ、ご参加ください。

会場でお待ちしております!



  

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2014年01月08日

冬にヤル気が出ないときは、朝日を浴びて

おはようございます。

作業療法士の菅原洋平です。





冬になるとやる気が起きない。

他の季節に比べて何事も億劫になる。



いわゆる冬季うつと呼ばれる

季節性感情障害。



朝からあくびが出るなど

眠気やだるさがあり、とにかくやる気がでない。



なのに、

炭水化物をバカ食いしてしまう。

お菓子を食べ始めると止まらなくなる。



実はこれ、

性格やストレスなどではなく、

日照時間の感受性が高い人がなりやすいことが。



日照時間が徐々に短くなる

秋から冬にかけては、

光に依存するメラトニンの量が減ります。



メラトニンが減ると、

脳の興奮を鎮めて穏やかにするセロトニンも減ってしまうので、

落ち込みやすくなったり、イライラしてしまう。





そこで、

セルフケアとしてできることは、

カーテンを少し開けて布団を朝日が入る位置に移動したり、

目覚めたら窓から1m以内に入ること。





朝、脳にしっかり光を届けることで、

朝のメラトニンがしっかり減って眠気が覚め、

夜のメラトニンがしっかり増えて、

体が回復します。







私の経験では、逆に

冬だけ不眠が治る方もいらっしゃいました。



高齢の女性で、

冬には窓の結露をふいていたのです。



窓際に行く用事があるときは、

脳にしっかり光が届くのでリズムが整いますが、

それをしなくなると乱れる。



人間って、

光とうまく付き合わないといけないのだなと

あらためて気づきました。





4-6-11睡眠の法則で、

季節の変わり目を

元気に乗り切りましょう!





『あなたの人生を変える睡眠の法則』(自由国民社)



おかげさまでベストセラーになりました。

生体リズムを使ってやる気を引き出す。

毎日のちょっとした工夫が、

あなたのパフォーマンスを大きく変えます。







『誰でもできる!「睡眠の法則」超活用法』(自由国民社)



理屈はともかく、

やることだけを知りたい方は、

こちらがおすすめです。

4-6-11の法則実践編。





毎日の充実に、

ぜひ、お役立てください。
  

Posted by ActiveSleep at 09:43Comments(0)

2014年01月07日

相手と神経で交流するカウンター・ミラーニューロン

おはようございます。
作業療法士の菅原洋平です。


ボールペンを差し出されると、
自然にボールペンをつかむ手の形になる。

これはなぜか?

ヒトには、
動作をする前に
その動作がスムーズに行われるように
働くプレシェーピングという機能があります。


これには、
他人の動作を見ると
脳内で同じ動作をするミラーニューロンが関係。

ミラーニューロンには、
他人の動作と連動する
カウンター・ミラーニューロンの存在が
予測されます。


物を渡されると、
相手は物をとる手の形をする。

この何気ないやりとりが、
神経レベルで行われているということ。


共同作業中に
相手と動きが噛み合うと気持ちいい。
流れるように作業が進むと、
気分もスッキリします。

神経レベルで相手と交流することで
自分の中で新しい運動パターンがが生まれます。

人がいてこそ自分がある。

これは
人間の特性なのかもしれません。



「仕事力が上がる睡眠の超技法」(祥伝社)

私たちは、
自分の脳と体のつくりを習う機会が
とても少ないです。

人間の生理現象の中で
最も身近な「睡眠」。

睡眠は
3つのステップで整えられます。

①寝床に物を持ち込まない
②睡眠効率を85%以上にする
③起床をそろえて5分でも早寝をする

自分の機能を
最大限に活用して、
毎日を充実させましょう!  

Posted by ActiveSleep at 08:18Comments(0)