2013年03月08日

睡眠不足ではお金が貯まらない!?

有名な実験があります。

今日1000円もらうのと、
明日1100円もらう。
どちらを選ぶか。
その選択をしているときには
脳のどの部分が働くかを調べた実験です。

前者は、
内側前頭眼窩野、内側前頭前野、腹側線条体、後部帯状回など。
情動(感情よりもさらに原始的な反応)を司る
大脳辺縁系と呼ばれる場所がほとんど。

一方後者は、
背外側前頭前野、腹外側前頭前野、外側前頭眼窩野など、
抑制機能、つまり判断や人格をつくる場所が活発になりました。

将来の高い利益を得るには、
的確な判断が必要。
これは当然の結果だと思います。

さて、なぜ睡眠不足ではお金が貯まらないのかというと、
睡眠不足で脳に溜る物質が作用します。

私達の脳は、
起きている限り、一生懸命働いていても、
ごろごろテレビを観ていても同じように
睡眠物質(プロスタグランディンD2)が溜っていきます。

睡眠物質は、
眠気覚ましをしても脳からはなくならず、
眠って分解しなければなりません。

この睡眠物質が特に影響する脳の場所が
背外側前頭前野です。
脳は抑制が効かず、正しい判断ができなくなります。

また、こんな反応も起こります。
事実確認をする頭頂葉が働かず、
前頭葉が代償的に活発になって、勝手に経験則で
判断するという反応。
これがヒューマンエラーの原因です。

睡眠の絶対量が不足すると、
慢性的に睡眠物質が溜り、
それは睡眠負債と呼ばれます。

私たちは、この状態では目先のことに捉われやすく、
抑制が効きませんので、
自然に浪費が多くなっていきます。

最近、
浪費が多いな・・・と思っていた方は、
それは睡眠が不足した脳の反応。
睡眠の絶対量を増やすには、
5分程度の早寝でも効果があります。

毎日、ほんの5分でも早寝をすることは、
脳に正しい判断をさせるための重要な術ですね。

「あなたの人生を変える睡眠の法則」
http://www.amazon.co.jp/dp/4426115272


こちらでは、
毎日の生活を大きく変えずに生体リズムをあわせることで
睡眠を使いこなし、脳を活性化させる方法を詳しくご紹介しています。


こどもからご高齢の方まで、
毎日の充実にぜひ、ご活用ください。
  

Posted by ActiveSleep at 08:32Comments(0)