2012年08月07日

なぜ、この人は遅刻する?

以前、精神科で

勤務していた時に、

いつも遅刻してくる

患者さんがいました。



「生活リズムが悪い」

「気合が足りない」

などと言われていましたが、

本当の理由は別にありました。



ヒトの体内時計は

24時間より長く、

25時間近辺だと

言う話をよく聞くと思います。



体内時計の長さは

遺伝子で決まります。



マウスは1日

23時間近辺。



ヒトでも

24時間の人もいれば

25時間以上の人もいます。



社会一般の体内時計より

長い時間を持つ人が

生活するとどうなるか。



社会が夜になっても

まだ夕方遅くで

体温が高く元気です。



徹夜が結構平気で

できますが、

とにかく朝には

合わせられない。



何もしないでいると

どんどん1日のスタートが

遅れていくのです。



このように

社会のリズムに

自分の体内のリズムが

なかなか同調しないことを

「外的脱同調」といいます。



実は

不登校の子に多く、

社会のリズムが

24時間なばっかりに

弊害を受けてしまいます。



大人になって

時間が自由になる

仕事に就くと

急に活躍できたり

することがあります。



一方、一般の大多数の

人たちは、社会のリズムに

体内のリズムが同調するので

そこそこ社会生活を

おくることができます。



しかし、

リズムが遅れやすいのは

同じ。



からだのリズムの中で

体温リズムだけが24時間を

刻み、その他のリズムは

遅れていくと、

体の組織が働くタイミングが

ずれてしまいます。



これが

「内的脱同調」。



風邪をひきやすい、

頭痛があるなど

なんだかわからないけど

いつも調子が悪いという

人は、

リズムを同調させてみては

いかがでしょうか。



やり方は2つ。



1つは

眠くなくても

起床から6時間後に

5分間、目を閉じる。



もう1つは

夕方にわざと

大股で歩いて

筋肉を使って体温を上げる。



リズムを強調して

体が同調しようとしている

働きを助ければ

体調不良から

脱却できるかも!
  

Posted by ActiveSleep at 08:56Comments(0)