2012年07月23日

睡眠と覚醒の合戦!

眠る30分前には

テレビを消すように

言われます。



脳の中には、

覚醒神経群と

睡眠神経群がいて、

互いにせめぎ合っています。



お互いの勢力が均衡になるのは

1日に2回。

昼の12時あたりと夜の22時あたり。



この時間は、両軍の神経活動が

高まり、どちらも譲らない。



そのとき私たちはというと、

集中力もなく眠いわけでもない

あまり生産的でない状態です。



さて、

この合戦にはシナリオがあります。



睡眠群が勝つ前に

睡眠群の勢力が衰えるという

シナリオです。



睡眠群のスターは

スリープアクティブニューロン。

睡眠群の突撃指令を出します。



この神経の活動より前に

覚醒ニューロンが低下することが

明らかになっています。



つまり、

睡眠と覚醒の切り替えは

外部の環境とは関係なく

脳内だけで行われるシナリオです。



しかし、

ここでテレビの登場。



低下している覚醒ニューロンを

視覚刺激でたたみかけて

刺激しまくります。



テレビの刺激には

「間」がない。



次々に

新しい刺激を繰り出すテレビに

よって、覚醒ニューロンは

低下したまま鼓舞され、

最後の最後まで戦い続けなければ

なりません。

当然、覚醒群に残るダメージも

大きい。



さて、

すっかりシナリオを台無しにされた

睡眠群は、往生際の悪い

覚醒群に手を焼き、

こちらのダメージも残ります。



名勝負は引き際が美しいものです。

だらだらと闘い続けた挙句、

両軍のダメージだけを残す結果を

招くのが、夜のテレビというわけです。



眠る30分前のテレビを控える

という意味には、

こんな脳内の事情があります。



脳のシナリオを

理解してあげてください。



Posted by ActiveSleep at 08:55│Comments(0)
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