2013年08月21日
ストレスは脳内で再固定中にすり替えを
おはようございます。
作業療法士の菅原洋平(すがわらようへい)です。
皆さんは、嫌なことがあったらどうしますか?
嫌な記憶を消したい。そんなときもありますよね。
記憶は、一旦脳に固定されて、
再検索されたときに再固定されます。
この再検索のカギになるのが
「場所」です。
この場所がリマインダーとして、
記憶を呼び出し、脳内に再固定します。
これがストレス再燃、
つまり、「あーいやなこと思い出しちゃったー」
という状態です。
嫌なことから切り替えたいときは、
この脳内で再固定されるときに消去をする。
記憶の消去とは、
消すことではなく、書き換えることです。
ラットの研究では、
ストレスを受けてその場に数日居続けた場合、
ストレスを受けた直後ではなく、
数日後に恐怖反応が増強することが
明らかになっています。
再固定されたときにストレスが再燃する。
そこで、
「いやだな」とストレスを感じたら、
次にその場所で、
わざと好きなことをしたり、好きな人と話したり
してみては。
日常のちょっとした記憶の書き換えで、
脳内が前向きに書き換えられる反応が
つくれるかもしれませんね。
ところで、
この脳が場所で記憶を固定する性質が、
睡眠に大きく関係しています。
ベッドでスマホ、PC、ゲーム、小説などなど、
眠りに無関係なことをしていますと、
次にベッドにいったときに、
この場所は活動する場所だという記憶が再固定されて、
なかなか睡眠に入りにくい脳の構造が
出来上がってしまいます。
寝つきが悪い、眠った気がしないという方は、
ベッドの上で眠る以外のことをしない、
ということを心掛けてみてはいかがでしょうか。
眠る前にメールを出さなければならないときは、
ベッドの横に椅子を置き、
その椅子でメールを書いたら、
椅子にスマホを置いてベッドに入る。
こうするだけで、
ベッド=眠りという反応を
脳内につくっていくことができます。
「あなたの人生を変える睡眠の法則」
http://www.amazon.co.jp/dp/4426115272
睡眠は、脳の活動を活発にするために
使える手軽なツールです。
こちらの本では、
「起床から4時間以内に光を見て、
6時間後に目を閉じ、
11時間後に姿勢を良くする」というちょっとした工夫で、
生体リズムを整え、睡眠を促進させる方法を
ご紹介しています。
仕組みが分かれば、
毎日の生活はもっと充実しますね。
Posted by ActiveSleep at 06:54│Comments(0)